排泄…体内から不用物を出す

排泄(WC)

排泄とは、老廃物(物質代謝の結果生じた不要物や有害物)等を、生物が体の外へ出すことです。便などのまとまった量の固体や、おしっこ(尿)を体外に排出することです。

なお、発汗や消化管内で発生したガス(おなら)、呼吸による二酸化炭素の放出等は、ふつうは排泄と区別されています。

デトックスについて 

デトックス (detox) とは、体内に溜まった毒物や老廃物を排出させること、つまり解毒です。

●快便はとても効果的なデトックス法

デトックスの本来の意味は、体内に毒素を入れないこと(体内浄化)です。でも、体内に毒素を入れないことは、今の環境ではとても難しいことです。

魚や化粧品に水銀が入ってますし、野菜や水道水にも農薬が含まれています。ヘアカラー(髪染め)には鉛が入ってることがありますし、ネックレスもそうです。砒素は殺虫剤や除草剤に含まれてますし、アルミニウムは鍋など家庭用品でよく使われてますし制汗剤の成分でもあります。カドミウムは排気ガス、メッキ、タバコの煙などに含まれているので、これらを完全に無くすことは、現代の生活では至難の業です。

外から体内に毒素を入れないことは難しいのですが、それを体内で吸収しないようにすることと、体内で新たに毒素ができないように量を減らすことは可能です。

最も手軽で身近で効果的なデトックス法は排便です。便は毒素を体外に素早く排出してくれるのです。有害金属の約75%は便から排出されます。尿が20%、汗が3%、毛髪が1%なので、排便がデトックスにいかに有効かわかると思います。

食物繊維を沢山含んだ便は、効率よく毒素を排出してくれます。食物繊維が有害物質を包み込むからです。

便秘だと体内(腸)でもアンモニア、硫化水素、インドール、アミン類などの有害物質が発生しやすくなるので、甘くみないで生活習慣を変えるなどして改善したほうがいいでしょう。

便秘解消の基本

バリバリ働く女性に多いようですが、ストレスや緊張も便秘の原因になることは、意外に知られてないようです。

消化器官の働きのコントロールは、自律神経が担っています。自律神経には、体を活動させるための働きを担っている交感神経と、体を休ませ細胞を修復させる働きを担っている副交感神経があります。

心理的に緊張しているときやストレスがかかっているときも、交感神経が活性化しています。
交感神経が活性化(優位な状態)しているときは、副交感神経は休みの状態にあります。

消化器官は、副交感神経が支配しているので、緊張状態では働きが低下します。腸の動きが鈍くなっていても、水分は吸収されるので、便が硬くなり排泄しにくい状態になります。

(内臓の)体力低下による便秘

年齢に伴って体力、筋力が落ちてくると腸の働きも衰えます。これは、比較敵高齢の方に多い便秘の原因です。

しかし、例え腸の働きが低下しても、便秘にならない方法があります。それが食物繊維を摂ることです。食物繊維は水分を含んで膨張しますが、大腸はその水分を吸収することができません。つまり食物繊維の摂取が少ないと、大腸に水分が吸収されてしまうので、便は硬く、小さくなってしまうということです。

一番オーソドックスで効果的な便秘の解消法

便秘の解消には、野菜類(食物繊維)を摂りましょう。逆に言うと、便秘になるのは、食物繊維が少ない食事をしているから、ということです。食生活の欧風化や精製した食品の増加、ダイエットのための少食化は、食物繊維や食物酵素、必要とされるビタミンやミネラルの摂取不足を招いています。

「野菜はかなり食べてると思う」、「食物繊維も摂ってるつもり」、という方は少なくないかも知れません。でも、「便秘は解消できてない!」という方が多いのも事実のようです。

でも、よく話をきいてみると、量がまだ少ないのです。生野菜は見た目のかさ(体積)はありますが、炒めたりゆでたりするとかなり減ることからわかるように、食べているようでも量的にはたいしたことがないことが多いようです。便秘解消と健康のために1日に最低必要とされる食物繊維の量は、普通思われてるより、はるかに多いのです。

サプリメントで食物繊維を摂っている人もいると思います。食物繊維には水溶性のものと不溶性のものがあります。野菜や果物、海草の食物繊維は水溶性で、市販の飲料やサプリに含まれる食物繊維も、水溶性のものが多いのです。水溶性の食物繊維でも水分を保持できますが、期待するほどの便通効果はありません。

便秘を解決するためには、不溶性の食物繊維も摂る必要があります。お通じのお悩み解決のためには、水分を吸収するとゲル化(固形化)しながら膨張する性質を持つ、不溶性の食物繊維をとることがポイントなのです!!

食物繊維の働き

食物繊維は、消化酵素で消化されない食物中の成分の総称です。食物繊維は、主に穀類、野菜、果物、海草、甲殻類、ごぼう、イモ類(特にさつま芋)、豆類などに多く含まれています。腸内の発がん物質や有害物質を排泄してくれますので、腸内がきれいになって、善玉菌が増え、自然治癒力を高めると言われています。

食物繊維にはデトックス(解毒)効果がある

食物繊維は、デトックス(解毒)の働きをします。毒素を排出する最大の出口は「便」です。
動物食の摂りすぎやストレスなどから現代人には、排泄までに2日以上かかるような「便秘」の人がたくさんいますが、腸に便をため込むことは体にとって最も悪いことです。

私たちの腸内は、真夏の気温より高い36.5℃。そんな中に残渣物や老廃物が長時間とどまるのですから、当然「腐敗」が進みます。腐敗便から生み出された有毒ガスをはじめとする毒素、それに体内にとどまっている有害ミネラルは、大腸で水分が吸収される際に、体内へと入り込みます。

そこで、毎日忘れずに摂っていただきたいのが「食物繊維」です。食物繊維は消化されず、そのまま便として排出されるのですが、その際、そのネットのような構造が、腸壁にこびりついていた老廃物や毒素をからめとってくれるのです。

食物繊維の種類

食物繊維は、水に溶けにくいタイプと、水に溶けるタイプに分かれます。水に溶けにくいタイプを不溶性食物繊維と呼び、水に溶けるタイプを水溶性食物繊維と呼びます。

不溶性食物繊維

植物の細胞壁をつくっている成分が不溶性食物繊維です。

不溶性食物繊維の作用

水に溶けずに水分を吸収して膨れます。それが腸を刺激して食べ物のカスを体外へ排出してくれます。

具体的な効果としては…

・腸の運動を活発化。
・発がん性物質など有害物質を体外へ排出。
・胃の中に長期滞在し、満腹感をえやすくする。
・ブドウ糖の吸収速度をゆるやかにして血糖値の急激な上昇を防ぐ。
・コレステロールの吸収を抑える。
・腸内の有用な菌を増やし腸内環境を改善。

※摂りすぎると、下痢を起こし、ミネラルなども体外へ排出してしまうことも。

■不溶性食物繊維が多く含まれる食品

干し柿・花豆・グリーンピース・ささげ・あずき・インゲン豆・大豆・おから・干ししいたけ・

朝食用シリアルには小麦、とうもろこし、オーツ麦、玄米などの不溶性食物繊維がたっぷりと含まれていて、牛乳をかけて食べればカルシウムの補給にもなります。

不溶性食物繊維の働きは、繊維自体が水に溶けない分、水を多く吸収して数倍に膨れ、これが腸を刺激してぜん動運動を活発にさせることによって、腸内の老廃物を排せつ、便秘などを予防します。

水溶性食物繊維

水溶性食物繊維は、植物の細胞の中に貯蔵されたり、植物が分泌する成分に含まれています。

水溶性食物繊維の働きは、繊維自体が水に溶ける分、体の中でドロドロのゲル状になり、このため食べた食品の移動が緩やかになって小腸での栄養吸収を和らげ、糖の吸収速度を遅くします。これによって、血糖値の急な上昇を抑えたり、コレステロールを減少させる作用もあります。またゲル状になった繊維は、大腸内の善玉菌のエサになるため、腸内環境を整えるとも言われており、便秘解消効果も期待できます。

大事な腸の健康のために

快便と腸の健康維持のためには、便が柔らかいだけでなく、一定以上の便の量も必要です。ある程度以上、腸の内容物の量がないと、腸を内部から自然に刺激しぜん動運動が発生しにくくなります。さらに、腸のぜん動運動によって腸の内容物が先へと進んでいくときに、ある程度以上の量がないと、腸の筋肉に過剰な負担がかかります。

便秘は腸の老化をもたらす

便秘をしていると、腸壁がどんどんかたく厚くなります。これは少ない便を出すための過剰な蠕動運動により、腸壁の大部分を構成する筋肉が鍛えられて厚く大きくなってしまうからです。腸壁が厚くなると腸のひだが深くなり、憩室(けいしつ)というポケット状のものが生じてきます。腸のひだや憩室には便が停滞しやすいのです。

大腸の憩室(けいしつ)やひだの間にたまった停滞便は、毒素を発生し、その部分の細胞を傷めたり、遺伝子変化を起こさせ、ポリープを作ることもあるようです。

このような過程を経て、腸の老化が加速していくのです。

便秘薬に頼らない

テレビCMなどでよく宣伝している便秘解消薬ですが、市販の便秘薬は、いずれも腸を薬物で刺激する成分を含んでいます。つまり、動かないものをムリヤリ動かして、便秘を解消させようとするものです。便秘薬で刺激してのぜん動運動で、便秘を一時的には解消するかも知れませんが、健康的な生活を送りたい人には、勧めできません。

消化が順調だと、腸内の善玉菌も活性化する

食物繊維により消化が順調に進むと、乳酸菌などの腸内の善玉菌が活性化します。腸内善玉菌が増殖を始めて、腸内細菌がつくり出す酵素(エンザイム)も増加し、腸の免疫力が高まります。

さらに、食物繊維がコレステロールを体外に排出するので、コレステロールも減少します。このように、食物繊維は、体の健康を保つために必須の栄養素と言えます。