触診とセクハラ

クライアントさんが女性の場合、腰椎や骨盤、下腹部、胸の周辺を触るときは、事前に「これこれの目的で触ります」と言うようにしています。何回か受けてる方は、わかっているので省略することが多いですが。

初心者のうちは、セクハラを心配するあまり、骨盤周辺や腹部などは、あまり触らないようにしていました。でも遠慮しすぎて触診しなかったり、その部分の施術しなかったり、しても適当だと、施術効果が充分に上がらない場合や、不調箇所を見落とすことがあります。腰椎や骨盤の状態を正確に診るためには、ズボンを少し下げてもらったり下着をずらしてもらうことも必要です。

もちろん腰部や胸部を触るときに着衣をずらす場合には、事前に了解を得るようにしていますが、セクハラと言われるのを心配し過ぎたり、女性に対して失礼という思いが強すぎれば、適切な施術ができない場合はあるのは確かです。

このような場合の絶対的基準は無いのでしょう。基準は患者さんが許可するかしないかだけと言っても過言ではありません。同業者にこの種の話をすると、多くは自己防衛優先であまり触らないなどという答えが多いです。

でも、不調解消、健康回復を最優先するなら、必要以上の防衛意識や遠慮や礼儀を施術に持ち込むことは、不調解消と健康回復、姿勢矯正などの目的達成にマイナスになると思っています。

これは整体の勉強にも言えます。一般的な体裁、社交辞令的会話を優先させるようでは、真に有意義な意見交換も診断もできないはずです。女性だから先輩だからと遠慮して、身体的歪みの指摘や施術方法への疑問や質問を遠慮するようでは、手技の研究も、施術効果の検証も正確にはできず、進歩も限界があるように思います。