治療の意味

うちに施術を受けに来る人のほとんどは、どこかしら体が歪んでいる。 といっても、マネキン人形のような、または骨格模型のような、 左右対称で均整の取れた完璧なバランスの体の人は、生身の人間にはいないと思うが。

生きるということは、ストレスを受けるということでもある。全くストレスがない状態でも、生物はおかしくなるらしい。だから、適度なストレスは生きていく上で必要なのだろう。問題は、過剰なストレスを受けた場合だ。

体の使い方が悪いから、姿勢が悪いから体が歪むという考え方がある。 それは確かだと思うが、常に完璧なバランスを保って体を使い、 姿勢を保ちながら生活することは、ほぼ不可能といえる。 無理な姿勢、無理な体の使い方をしなければならない瞬間、時間帯は 仕事をしていれば、なんらかの形で体験しているのが普通だ。

その歪みをリセットするために、休息し睡眠を取る。食事で栄養補給するのも、活動のためのエネルギー補給の他に体の状態を正常に保つための意味もあるような気がする。

病気になるのは、筋肉や骨格、内臓、循環機能、ホルモンなど総合的なバランスが崩れた状態が続いた結果のような気がする。筋肉、骨格だけでなく、体の機能のバランスが乱れれば、体型は歪みを生じるはずだ。

体の機能を司っているのは、自律神経だから、病気の人は自律神経のバランスが乱れているということにつながる。

例外はあるが、たいていの病気は、交感神経が優位に立った緊張状態が続いている状態だという。その結果、血管の収縮、血圧の上昇、白血球の顆粒球の増加(異物を撃退する働きがある。結果活性酸素を撒き散らし、長期間続けば体内器官の損傷を招く)。筋肉も当然緊張状態になるはずだ。

施術の途中でうとうとする人、かるくいびきをかく人もたまにいる。施術効果があがっている人は、ほとんどの場合、体がリラックスしていると感じる。この状態は副交感神経優位の状態で、免疫力も高くなる。

実際に不調のある人を施術していきながら、医者や整体師、治療家の著書を読んで勉強するうちに、我々がやっている施術の意味は、こういうことではないかと思うようになった。